出産してもすぐに母親心が湧いてくるわけでもなく、本当に私の赤ちゃんなのかしら?なんて思いながらお世話が始まったわけだけれど(私だけ?)、最初につまずいたのは授乳だった。
ありがたいことに岩のように腫れ上がるほど母乳が作られる状態で、搾乳機にはお世話になった。
寝返りも打たないほど痛い胸はコンクリートに胸を擦り付けて出来た擦り傷のような熱を持ったヒリヒリとした痛みで搾乳機によって生かされているような状態。
でも母乳を外に出すと、また体が母乳を作り出そうとしてしまうのでどんどん短いスパンでパンパンに張ってしまう。
赤ちゃんに飲ませればいいじゃない?そう思うと思うし、実際に助産師さんにもそう言われた。
では、なにが問題だったかというと、赤ちゃんがうまく飲めないのである。
こんなに出ているのにちっとも咥えない!
そして咥えても吸えない!
そうとわかると泣き出す赤ちゃん。
仕方なく搾乳したものを哺乳瓶であげる。
そのサイクルにハマるともう哺乳瓶でしか飲まないのである。
そうこうしているうちに退院日になってしまった。
結局一度も母乳をあげられないままである。
そこから地獄の日々が始まる。
何度も直接吸ってもらおうと抱き方を変えたり、乳頭保護機を付けたり、頑張ってはみるものの失敗、搾乳したものをあげて、哺乳瓶を洗って、再度搾乳してというのを3時間置きにやるのである。
泣かれるたびに心が折れそうになり、細切れの睡眠時間に意識が遠のきそうになり、祖母に「ちゃんとおっぱいあげないと!」と言われて号泣し、母乳が出なかったら完全にミルクに切り替えられるのに・・・なんて自暴自棄になる日々。(母乳が出なくて悩んでる人には申し訳ないです)
1ヶ月半くらいそんな生活をしていたらある日急におっぱいが飲めるように!!!
初めはフットボール抱きで左胸だけ、そこからは徐々に両方、どんな抱き方でも!!!!!
諦めずに続けてよかったし、普通に授乳出来るようになってなんと楽になったことか。
2人目でわかったことだが、私の乳首は少し大きくて短いようなのだ。
助産師さんがサイズLの乳頭保護機を勧めてくれて2人目はすぐ直接あげられるようになった。
なんだよ、乳首に飲みやすいとか飲みにくいとかあるのかよ!なんて思った。
そこに乳首があれば赤ちゃんは飲めるはず!なんて軽い考えだった自分をぶん殴りたい。
そもそも出産前の乳首マッサージは母乳が出やすくするためだと思ってなんだかんだサボっていた。
乳首マッサージによって乳首を柔らかく伸びやすくすることで咥えやすくなるんだってことが全然わかってなかった。
もし母乳が出るのに赤ちゃんが飲んでくれないと悩んでるママがいたら、ここにも同じようにおっぱいに振り回された女がいたことをお伝えしたい。